【第二新卒必読】転職した後の社会保険手続って何すればいい?

このページでは、第二新卒向けに転職先が決まった後の社会保険手続きについて解説します。
退職日と入社日の設定によって、空白期間ができてしまったなど特殊な場合の手続きについても合わせて解説します。

退職日と入社日が連続している場合

余計な事務手続きや社会保険料がかからないため、退職日と入社日を連続させるのが一番スタンダードです。

この場合、転職先の会社が社会保険の手続きを行ってくれます。自分自身が役所に行く必要はなく、基本的には、前の会社から送られてくる源泉徴収票、年金手帳、雇用保険被保険者証、健康保険被扶養者異動届(扶養している場合)、健康保険資格喪失証明書を、転職先の会社に提出するだけです。(会社ごとに徴求される書類は若干異なります。)

有休消化中に入社は可能?

退職した会社と転職する会社の双方の会社において、二重就労の禁止の規定がなければ可能です。
有休消化中は実際には仕事をおこなっているわけではありませんが、給料自体はもらっているため就労にあたってしまうのです。
もし、退職した会社と転職先のどちらか、あるいは両方の会社が二重就労が禁止の会社であるのに、退職した会社での有休消化期間中に転職先で働き始めなければならない場合は、退職した会社に有給休暇を買い取ってもらうよう交渉し退職日自体を早めるか、二重就労の許可を得る必要が出てきます。

退職日と入社日の間が空いてしまう場合(第二新卒向け)

退職日と入社日の間が空いてしまう場合、日数にもよりますが、一度無職になって再び会社員になったとみなされ、社会保険の面で手続きや支払がいくつか生じてしまいます。それぞれの社会保険ごとに解説していきます。

雇用保険

失業給付や育児休業給付などを受けるための保険です。加入期間によって受けられる給付の金額が変わってきたりします。
退職してから転職するまでの日が空いてしまうと、無職の期間(未加入期間)が発生し、加入期間の連続性が失われてしまいますが、
・退職日から、転職先の入社日の間の期間が1年以内であること
・失業給付等を受給していないこと
上記2点を満たせば、前の会社での加入期間を引き継ぐことができる場合があります。ハローワークに確認するようにしましょう。

(参考リンク)
厚生労働省 ハローワーク 雇用保険被保険者の皆様へ

健康保険

普段は健康保険に加入しているため、病院での診察料などの支払いは3割負担となっています。日本では国民皆保険の考え方であり、保険というよりは税金の性質に近いものです。
このため、空白期間が発生する場合、「国民健康保険に加入するか」、「前の職場の健康保険を任意継続するか」のどちらかの手続きを行う必要があります。

転職までの期間(未加入期間)がほんの数日となる場合、国民健康保険にすることで保険料を支払わずに済むケースがありますので、まずお住まいの市町村に確認してみましょう。
前の職場の健康保険を任意継続する場合は、健康保険組合によって対応が異なるため、健康保険組合に確認してみましょう。
万が一 、転職先の健康保険との二重払いになってしまった場合は返金等に応じてもらえるはずです。

厚生年金・国民年金

年金は月末に所属している会社によって支払いが決まります。
例)退職日が7月15日。入社日が8月1日。→7月末は会社に所属していない
この場合は7月分だけ、役所で国民年金への加入と国民年金の支払の手続きが必要になります。

これから転職先を見つけようとする場合

雇用保険

退職した会社から、雇用保険受給資格者証と離職票1、離職票2を受け取り、ハローワークで失業給付金の申し込みを行うことになります。離職票の受け取りには、ハローワークでの審査を挟むため2週間~1か月程度の時間がかかります。

健康保険

国民健康保険への加入、もしくは前の職場の健康保険を任意継続する必要があります。
国民健康保険へ加入するのであれば役所へ手続きを行います。
前の職場の健康保険組合の保険を任意継続するのであれば、健康保険組合の窓口や郵送で手続きをすることになります。

国民健康保険と任意継続の選び方

選ぶポイントとしては、まず「国民健康保険の場合の月々の支払額」と「任意継続した時の月々の支払額」を比べます。
国民健康保険の金額はお住まいの市町村と前年の年収(額面)により変わりますので、市町村のホームページを確認して計算しましょう。
任意継続保険の場合は、所属する健康保険組合と標準報酬月額(4~6月の月収の平均、交通費3か月分込、賞与は4回以上支払いがある場合は含める)により決めることが多いです。
どの方も今まで、会社と折半で健康保険料を支払っているはずです。任意継続保険の場合は現在の2倍程度かかると考えてください。
(詳しい金額については、所属の健康保険組合や協会けんぽのホームページを確認しましょう。)

「国民健康保険」の方が安く「任意継続の保険料」が高い場合は、所属する協会けんぽや健康保険組合のサービスと天秤にかけて決める必要が出てきます。
例えば、ある健康保険組合の場合は追加給付というサービスがあり、手術を伴うような大病をした場合に限っては月々の支払いが国民健康保険より少し高くても、追加給付を受けられ結果的にお得になります。
一度、国民健康保険に加入してしまうと、再就職しない限り、協会けんぽ、健康保険組合に入りなおすことはできません。任意継続の手続きが可能な期間が定められているのでそこにも注意する必要があります。
基本的には保険料が安い方に加入するケースが多いかとは思いますが、迷うようなら任意継続してもいいかもしれません。
国民健康保険に切り替えるにしても、任意継続するにしてもまずは自分の所属団体のサービスと比べてみて決めるようにしましょう。

国民年金

厚生年金から国民年金に切りかえる必要があります。役所の年金課に行って手続きを行う必要があります。
順番待ちさえなければ、手続き自体の時間は5分~10分弱程度で完了します。

第二新卒が転職先を早く見つけるためのポイント

第二新卒が転職先を早く見つけるには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントを利用することで、エージェントから直接企業に自分を売り込んでもらえますので、就職情報サイトからの応募と比べて書類選考の段階で落とされる確率が低くなります。
また、大手などの優良求人は、募集内容にマッチしていると転職エージェントが判断した人にしか求人を紹介しない非公開求人制度をとっている企業が多くあります。

以下に第二新卒が利用しやすい転職エージェントを紹介します。
面接の対策や職務経歴書の添削なども行ってくれるエージェントですので、転職先を早く見つけたければ必ず登録しておきましょう。

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同じくリクルートが運営するリクルートエージェントよりも未経験応募可能な求人や研修が充実した求人が中心で、より若手向けに特化したサービスという位置づけ。

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※現在、予約が多く、新たな面接予約がとれないこともあるようです。希望の支店を選択し面談日程の空きを調べることが可能です。

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https://www.ss-shop.jp

第二新卒エージェントneo by ネオキャリア

ネオキャリアの若手向け転職エージェントです。ホワイト企業への転職を狙うのであれば、まず利用しておきたいエージェントです。

ネオキャリアのエージェントでは、社会保険がない・離職率が高いといった企業は排除しているため、いわゆるブラック企業を紹介される心配がありません。
求人企業のすべてをネオキャリアの担当者が、訪問しており募集要項だけではわからない、会社の雰囲気や内情についてもしっかり把握しているため、入社後のギャップが少ないと高い評判を得ています。

また、履歴書・職務経歴書の添削や面談対策等、初めて転職活動を行う方にとってのサポートが特に充実しています。内定が決まった後も、書類のお手伝いや入社前研修、入社後も定期的にエージェントより連絡があるなど、転職した後のことまで丁寧なサポートがあるエージェントです。

現職や前職がブラック企業で困っている方や、ホワイト企業に転職・就職したいと考えている方に特におすすめです。

※WEB面談のほか、新宿、大阪、名古屋、博多で直接の面談が可能です。直接の来社の場合は日中。WEB面談の場合は夜も対応可能です。

【公式サイト】
https://www.daini-agent.jp

【リクルートエージェント】

リクルートの転職エージェントです。職務経歴書・履歴書などの書類の添削、志望企業への推薦など様々な転職サポートをしてくれます。リクルートエージェントには、実際に入社した人の声など、多くの情報が蓄積されているので、企業ホームページや求人広告を見ただけではわからない裏情報も教えてもらうことができます。非公開求人の多さについてはピカイチ。大手企業等の優良求人を狙う場合は利用しておきましょう。

平日は仕事が忙しい方向けに、土日や平日の夜にも相談を実施しているほか、現在は、電話やメールで求人紹介や相談サポートを受けることが可能です。来社する場合も全国各地に面談場所があるので便利です。(札幌、仙台、宇都宮、大宮、千葉、丸の内、立川、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡)

【公式サイト】
https://www.r-agent.com

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